Our Storiesグルマンのできるまで

プロローグ「そうだ、家を建てよう。」

今から10年ほど前のある日のこと、長年従事してきた仕事に一区切りつけた店の主人に、若いころから“漠然と”持っていた夢？目標？「自らの住む家を一生に一度はセルフビルドすること」を実行に移す日がやってきます。

とは言っても、主人には、建築関係の仕事に従事した経験も、趣味が高じた日曜大工の匠のような知識もありません。
あえて言うなら、幼少のころ図画工作の授業で作った作品が学校代表で地域の展覧会に出展されることあったよね。と言えるような素性しか持ち合わせておりません。

そんな人が、本当に人が住めるような家をセルフビルドできるのか？

結論から言えば、できました。
その結果をご覧になりたい方は、ぜひご来店ください。

土地探し。
そこは、西軽井沢

家を建てるには土地が必要です。しかも、セルフビルドで家を建てることができるような土地が。それは、住宅が密集するような都会の土地ではありません。ご近所迷惑にならないためにも、自然豊かな土地が必要です。

圧倒的に山派の主人が、以前から幾度となく訪れることのあった軽井沢周辺で土地探し始めることになるまでには、そう時間のかかることではありません。

程なくして、浅間山と御影用水温水路を望む理想的なロケーションの土地を見つけることができます。

ここでなら、店を訪れたお客様方に、移り行く季節の風景や空気を、ご自身の目で、肌で直に感じていただけるような隠れ家が作れるだろうと、確信します。

セルフビルドなら
ドームハウス

ドームハウスは、アメリカ人の物理学者、フラー博士が考案したドーム理論に基づいて、複数の三角形のフレームを組み合わせて作る球体の建物です。
その最大の特徴は、シンプルでありながら強靭な構造体である球体の特徴を生かして、風雨、降雪、寒さなどの厳しい自然環境への適応力がある点にあります。軽井沢の自然環境にはぴったりの建物です。

また、三角形のパネルを組み合わせた構造のドームハウスには、一般的な三角屋根の建物が必要とする梁がいりません。その結果、外観からは想像できないような非常に開放的で、さらには、建物全体の形状(球体)の効果がもたらす何かに包み込まれているような、室内空間が生まれます。当店にご宿泊の際は、ドームハウスが創り出すこの室内空間のおもしろさを実際に体験してみてください。

もう一つ、セルフビルダーにとってもドームハウスの建築には大きなメリットがあります。それは、基本構造となる三角形のパネルが非常に軽量であるという点です。つまり、ドームハウスは、一人の人間の手で十分に組み立てることができる建物なのです。

フレンチと
オーベルジュ

当店は2012年7月、フランス、ブルターニュ地方の郷土料理、そば粉のガッレットとクレープの専門レストランとして出発します。

地産地消で地域の食材を活用したフランス料理を提供することに意欲を燃やす当店のシェフにとって、長野県とブルターニュ地方には気候風土において多くの共通点があり、その地域で育つ食材にも、例えばそばであり、リンゴであり、または乳製品でありと多くの共通点があることを知り、この地でフランス修行の際に学んだそば粉のガレットをメインにしたレストランを始めることは、何か運命的な出会いを感じたようです。

シェフの地産地消へのこだわりは、ガレットのみにはとどまらず、地元の食材を使った様々なフランスの伝統的な郷土料理をメニューに加え、日々進化し続けています。

そして、2018年８月、お客様に美味しいフレンチとワインを思う存分お楽しみいただけるようにと、宿泊のできるレストラン、オーベルジュ・デュ・グルマンが誕生します。

軽井沢に秋田犬

主人を筆頭に当店のスタッフは、無類の犬好きです。
現在、オーベルジュ・デュ・グルマンには2頭の秋田犬の看板犬が暮らしています。シャイな犬たちなのでお客様方の前に現れることはあまりありませんが、一度会ってみたと思われるお客様は是非お声がけください。とてもフレンドリーな犬たちです。

無類の犬好きが始めたオーベルジュですから、ワンちゃん連れのお客様のレストランへのご来店、ご宿泊、大歓迎です。
ただ、当店はワンちゃん専用の宿泊施設ではありませんので、ワンちゃん連れで宿泊を希望されるお客様には、事前にご説明させていただく「ご宿泊にあたってのお願い」に同意いただくことを条件にさせていただいております。

当店では、ワンちゃん連れのお客様の宿泊は、原則1日1組限定とさせていただいております。他のワンちゃん達と交わることのない静かな環境の中で、ワンちゃんと飼い主のお客様方がゆっくりとした時間を過ごしていただきたいと考えるからです。

グルマンの
宿泊予約について

当店では、宿泊のご予約は原則として電話のみで受け付けております。

たった2室のオーベルジュの運営にあたって、大切なことは、できる限りお客様とのダイレクトなコミュニケーションをとらせていただき、顔の見えるお付き合いをさせていただきたい。それには、私共とお客様との最初の直接的な接触点となるご予約の段階から始めるのが一番だろうと考えるからです。

お客様からのご要望を直にお聞きすることはもちろん、当店からもご宿泊にあたっての的確な情報やお願いをお伝えするために、電話を通じた直接会話で行うことは、有効なコミュニケーション手段になるものと思ってます。

スマホやパソコンで、予約状況の確認から、宿泊予約、そしてキャンセルなども簡単にできてしまう世の中で、お客様にご不便をおかけすることも重々承知の上で、あえてこの方法による宿泊予約受付をさせていただいております。